「ラウンド ダブルフェイス クロノグラフ」は、FRANCK MULLERブランド創成期の名作「7000DF」のリファインモデルとして製作されました。「7000DF」(ダブルフェイスクロノグラフ)は、フランク ミュラー氏が独立時計師時代を経て、【FRANCK MULLER GENEVE】の屋号でブランドを設立した1991年、最初のコレクションのひとつとして打ち出した作品です。当時、若干33歳の若さで既に天才時計師と謳われたフランク ミュラーが、自らの名を掲げた時計ブランドとして最初に世に送り出したこの時計は、世界初の機構を持った同軸両面腕時計でした。“Double Face”二つの顔(文字盤)を持つこの時計は、表面には30分及び12時間積算計がついたスリーカウンターのストップウォッチ機能を持ち、そして裏面には三種類の異なる計測表示を備えたインテグレーテッド クロノグラフです。「PULSMETRE」(パルスメーター)/「TELEMETRE」(テレメーター)/「TACHYMETRE」(タキメーター)これらの異なる物理を計るクロノグラフは、本来は別々の職業用途に向け、個々の計器として作られてきました。フランク ミュラーは、これら総ての計器を一個体の中に複合するべく、両面時計の同軸メカニカルシステムを構築しました。それまで別々の時計でしかなかったものを、“Double Face”として合理性と複雑計器の異なる魅力を一度に表現しました。

「PULSMETRE」/パルスメーター主に医者が患者の脈拍を15回カウントするだけで1分間の心拍数を簡易に計ることが出来る。「TELEMETRE」/テレメーターパイロットが飛行機の操縦中、前方に雷光を認識した際にクロノグラフをスタートさせ、次に雷音が聞こえた時点でストップし、その時間差を計ることで、光と音の速さの差から飛行機と落雷までの距離を割出すことが出来る。「TACHYMETRE」/タキメーター主に自動車レースなどの用途に使用され、1km区間の通過時間を計る事で物体の時速を知ることが可能。

今回「ラウンド ダブルフェイス クロノグラフ」の製作にあたり、オリジナルシステムの設計者であるフランク ミュラー氏は、単に当時の意匠を忠実に復刻製作するのではなく、機械的なシステムはそのままに、器(ケース)のデザインを現在の作品として再設計しています。そのケーシングでは、シリンダー型の円形ケースに、オリジナルよりも太く力強く伸びるストレートラグと、ケース側面の円周には縦に溝を刻み、“CANAL”(カナル)と総称されるモチーフを採用しています。手の込んだその意匠には、曲線と直線が織りなす光と影のコントラストが加わり、“アール・デコ”ともいうべき、工業的で重厚な美しさが表現されています。そして、それとは対照的に複雑で繊細なダイアルを持つこの時計は、文字どおり“Double Face”という作品を、もはやこれ以上手の加えようのないほど、美しく完璧なデザインの時計へと至らしめています。1991年独立時計師時代に初めて開発したこの両面機構の時計は、当初「Janus」(ヤーヌス)と名づけられ、ローマ神話の双面神の名がつけられました。彼自身のオリジンがそうであるように、合理と堅牢を追求するゲルマンの思想と、儚くも繊細な美しさを追求するラテンの美学、まさに双面の哲学を宿す“Double Face”こそ、フランク ミュラー自らを映し出しているかのようです。

ROUND DOUBLE FACE CHRONOGRAPH ラウンド ダブルフェイス クロノグラフ

Ref.7000CCDFCANJ
自動巻き、クロノグラフ
時、分、秒、クロノグラフ積算計(30分計、12時間計)
裏蓋側:パルスメーター、テレメーター、タキメーター
18Kピンクゴールド/18Kホワイトゴールド
ケース径:39mm
クロコダイルストラップ
¥4,374,000(税込) 各50本

※ 2015年10月23日(金)発売開始
※ 18Kピンクゴールド/18Kホワイトゴールド各50本限定