設計から組み立てまでの工程を自社で行い、バランスの良いデザインを実現したヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトンは、職人の技術と細部へのこだわりというフランク ミュラーの特性を露わにする腕時計です。フランク ミュラー ウォッチランドが開発した至極の手巻きムーブメント「Caliber 1702」をさらに切磋琢磨させて完成したムーブメントを搭載し、そのムーブメントを表裏から見てとれるデザインを叶えるスケルトン加工を施しています。約7日間のパワーリザーブ機能を備えるこのモデルは、その性能と信頼性を主張しながらデザインにおける新機軸の実現にも成功しています。
構造的かつ幾何学的なオープンワークのブリッジは、時計愛好家がその機構を永遠に眺め続けられるよう設計されています。ヴァンガード コレクションのスポーティな性格を確かに引き継ぐ独特なボディと、コレクションの特徴であるオープンワークのハンドが文字盤に溶け込むかのようにマッチし、この新たなデザインの時計ならではのアクセントを織り成しています。
『VANGUARD』のデザインは、1920~30年代アールデコ様式の“Streamline Modern” (ストリームライン モダン)における、直線と曲線とが織りなす物体のもつ美しさを、究極に追求して設計されました。その大胆で力強い厚みと曲線を持ったフォルムは、金属の持つ硬質な光と、ビロードのような滑らかさを併せもっています。ケースの両サイドにある流線的なスリットや、ダイアル上の直線的で立体に切り立った新たなインデックス数字とその下地にあるヘアライン仕上げは、あえてインダストリアルデザイン(工業意匠)を然としています。
さらに、時計全体の流麗なプロポーションは、ケースからストラップにかけて異なる物質(メタルとレザー)が交わり合いながらも、自然物のような調和のとれた完璧な美しさをもたらしています。またストラップの表地には、最高級の艶のあるクロコダイルを使用し、裏地にはしなりの良いラバー素材を手作業にて縫い合わせ、手首へのフィット感と着け心地の良さが綿密に配慮されています。
『VANGUARD』の文字盤には、見返し部分のミニッツレコードに小さく方位角が刻まれています。そこにはフランクミュラーの時の哲学が込められています。 『人世における時間というものは、広い海を航海することと同じように目印の無いもの。だからこそ、時間を身に着けるとき、常に何処にでも行けるという自由な気持ちと、自らの意思を優先して欲しい』という、時の流れの上に、人生のコンパスが刻まれているのです。
時のあり方を提案し続けてきたフランクミュラーは、『VANGUARD』を通して、常に自分自身の価値観で時間を生きる“時の先駆者”であってほしいとの願いを込めています。
-7DAYS POWER RESERVE MOVEMENT-
Caliber:1702
これまで、独自の機構を持った数々のコンプリケーションウォッチ(複雑時計)を開発し世に送り出してきた「FRANCK MULLER」は、「時計」のあり方を、今一度見つめ直し、21世紀の現代における産業文化遺産ともいうべき機械式時計の在り方に、あらたな価値観を提唱しています。
「Caliber 1702」は、機械式時計の長い歴史において、その起源ともいうべき “Hand Winding”(手巻き式)という初歩的な機構に対して、フランク ミュラー ウォッチランドがその技術と英知を結集して開発しました。 それは、170時間巻き(約7日間)というビッグパワーリザーブで、腕時計としての驚異的なハイスペックを備えています。 しかしその開発には、多くの超えるべき高いハードルがありました。かつての柱時計や置き時計といった大型の時計と同等の稼働時間を持つための長いゼンマイを必要とし、また同時に、腕時計へのダウンサイジングを図るためには、極めて薄く、且つ強度を持った鋼(はがね)自体の開発も余儀なくされました。ゼンマイを収めたツインバレルも通常の横配列ではなく、2階建てに重ねた二重香箱の発案によって、画期的な巻き上げシステムと、スペースの確保を両立しています。さらに、このビッグパワーがある傍ら、毎時18,000振動の古典的な低速ビートの調速・脱振機で運転させながら、なお且つ現代に求められる精度と安定性を維持することは、機械式時計の歴史そのものに対する大いなる挑戦と同時に、その凌駕の証ともなりました。
-7DAYS POWER RESERVE SKELETON-
~原点から生まれた進化の完全形態~
Caliber:1740VS
ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトンは、「FRANCK MULLER」が満を持して開発した至極の手巻きムーブメント「Caliber 1702」を、さらに、文字通り切磋琢磨して完成させた、先進ウォッチメゾンとしてのプライドを具現したプロダクトです。
本来時計の顔となる文字盤を排除し、その下層部にあるムーブメント全体を極限まで削ぎ落とています。徹底した躯体構造のみの美しさに心血を注ぎ、細部に至るまで徹底されています。9時位置のチラネジ付きモノメタルテンプの中心部にある銀色の緩急針は、本来は機械の裏側に配置されるべきもので、時計師だけが見る裏方の調整針を、あえてデザインの一部とする洒落たな演出が施されています。
躯体のベースとなるメタル素材は、軽度と強度を兼ね備えたアルミ合金を採用し、シンメトリカルに配置したV字型のブリッジは、まるで吊り橋のような巨大建築の構造体を想起させます。そして、 VANGUARDケースによる秀逸なスタイリングは、曲線と直線が織りなす「ストリーム ライン モダン」と呼ばれる1930年代のアールデコ様式に見る、マシン・エイジ時代のアヴァンギャルドな美意識が、その容姿に完璧なバランスの黄金比を成立させています。
PRODUCT NO.
V45S6SQTJ ACBL
SPEC
手巻き
日常生活防水
時、分、6時位置にスモールセコンド
CASE MATERIAL
ステンレススティール
CASE SIZE
V45
44 x 53.7mm
PRICE
¥6,270,000-(税込)