ワイナリーで、ワイングラスを傾ける。自慢の1杯が注がれているだけに、堪らない瞬間となる。ただ、ワインは、単独で飲むものではないと信じている。なにかを口に含みながら、グラスと触れ合いたい。でも、ワイナリーでの1杯ならば、雰囲気や景色、葡萄畑を眺めているだけでもよいかもしれない。
旧知のワイナリーが、街からでも適度な距離にあり、気持ちを弾ませて向かう。気持ちよくデザインされている建物が目印だが、ワインは、どちらかというと力強い。生まれ育った土地や気候、文化に影響される醸造酒だから、オーナーは、徹底してテロワールにこだわる。ワイナリーで傾けるグラスが、なおさら格別な1杯となる。
テロワールとは、葡萄畑を取り巻く、自然環境のいろいろである。凝りに凝ったフランク ミュラーの腕時計にも、テロワールに近い資質を感じる。
ハート トゥ ハート コレクションは、トノウ カーベックスの美しさを受け継ぎながら、華やかなアールデコ様式を重ね、女性のために進化させている。腕時計ケースの3時と9時位置の両サイドには、ふっくらと膨らみをもたせ、クラシックなフォルムに柔らかな温もりまでを感じさせている。
トノウ カーベックスは、ご存知のように、フランク ミュラー自身が発想し、すべてのケース側面を3D曲面で構成し、正式な名称をCINTRÉE CURVEX/サントレ カーベックスという。
ハートをモチーフとして創作したコレクションには、ロマンチックな世界感を意識し、そこには、情熱的な想いを大切な人に贈ってもらいたい、というメッセージを込めている。おかげで、時の流れがそうであるように、愛おしい気持ちを象ったコレクションは、多くの女性に愛され続けている。
新しく登場したハート トゥ ハート レリーフは、象徴的なハートのモチーフにダイヤモンドの輝きを添え、文字盤の中央に配している。そして、18Kピンクゴールドのケース、針と同色の立体感のあるインデックスを採用し、さらに、数字の透かし彫りが、時計の表情をよりいっそう際立たせている。
ハートの輝きが織りなす新作のデザインは、エレガントな時の始まりを予感させる。
5002SQZRELCCD 5N/HEART to HEART RELIEF
ギガ トゥールビヨン スケルトン
ギガ トゥールビヨン スケルトンは、フランク ミュラー ウォッチランドの研究開発部門が、持てる技術力と時間を注ぎ、ノウハウのすべてを惜しみなく投入した、特別なモデルです。ギガというモデル名は、ケース内の約半分もの空間を占める、直径20mmの大型トゥールビヨンを象徴していますが、同時に、ムーブメントの表と裏を逆にセットし、文字盤側にブリッジを並べ、時針を分針の上に重ねるなど、特別な構成も見逃すわけにはいきません。
従来のトゥールビヨンは、1個ないし2個の香箱を備えています。しかし、ギガ トゥールビヨン スケルトンは、4個の香箱を備え、約216時間ほど持続するロング パワーリザーブを実現し、パワーリザーブ表示を12時の位置に配しています。さらに、4個の香箱は、2個ずつ直結して2セットにまとめ、これによってパワーリザーブが倍増しました。また、2セットの香箱を並列に連結させることで、それぞれが一対となって輪列に動力を伝える仕組みになっています。香箱単体の直径も、これまでの香箱を3.3mmも上回る15mmという大型で、ギガ トゥールビヨン スケルトンの機能が要求するパワーを安定した状態で供給することができます。
フランク ミュラー ウォッチランドで開発された、大型のテンプは、従来のトゥールビヨンと比較し、高性能の脱進機との組み合わせで4倍もの慣性モーメントを発揮。そして、この脱進機が発する独特の音色は、マリンクロノメーターを彷彿させ、時計愛好家の耳には、音楽家の耳に響く優しい音楽にも似た音色が届きます。
ヒゲゼンマイも、振動数2.5Hz(18,000振動/時)のテンプを振動させるため、フランク ミュラー ウォッチランドで自社開発した、ヒゲゼンマイを装備しています。
このギガ トゥールビヨン スケルトンにより、フランク ミュラー ウォッチランドは、超複雑なグランドコンプリケ-ションの分野でも、スイス時計産業の伝統を受け継ぎ、改めて、その頂点を極めていることを証明することができたのではないでしょうか。
8889TGSQTBR 5N/GIGA TOURBILLON SKELETON